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メンタル効果があるセラピーとして注目「エステ」
医療現場でエステのニーズが広がる
患者さんに寄り添ったケアを行うために、セラピー系の資格を取得する看護師が増えています。その中で今大きな注目を集めているのがエステです。エステといえば美容分野のイメージが定着していますが、医療に関係する施術内容も多く、医療分野の知識を持つ看護師の付加価値を高める技術のひとつとなっています。
緩和ケアにセラピーが有効であることが広まりつつある今、エステのセラピストとしての資格はキャリアアップしたい看護師にとって大きな強みになります。エステで期待できる効果は、患者さんの精神面のケアです。エステによって心身が癒されると病気の痛みや苦しみからくる不安感が軽くなり、前向きな気持ちで治療に取り組むことができるようになります。薬や治療行為では対応できない症状をエステで和らげることができるとあって、日本の医療現場でのニーズもどんどん高まってきています。エステにはいくつかの種類がありますが、医療に導入されているエステとしては「ソシオエステ」と「医療エステ」の2種類です。
ソシオエステとは
ソシオエステとは、高齢者や病気もしくはケガなどで身体的障がいを持っている方に施術するエステです。ソシオエステでは、フェイスケアやボディケア、マッサージといった一般的な施術によって心身をリラックスさせたり、メイクやネイルなどを積極的に行ったり、抗がん剤などの影響で髪の毛を失ってしまった患者さんさんには、ウィッグやメイクなどでオシャレを楽しむためのサポートを行ったりします。
病気や治療の影響で見た目に大きな変化が生じると、精神的なダメージを大きく受けてしまう患者さんが少なくありませんが、ソシオエステの導入が患者さんの自信を取り戻すきっかけになっています。病気の治療ばかりに専念しているとどうしても置き去りになりがちな美容の部分をケアするソシオエステには、患者さんの生活の質を大きく向上させる効果があります。
医療エステとは
医療エステとは、医師の指導のもとに施術されるエステのことです。美容系のエステとは違い、医療施設でしか使用できないタイプの機器で施術を受けられるのも医療エステの大きな特徴です。医療エステでは、医師の監修のもとに開発された薬品が使用されるので、美容エステにありがちなトラブルなどの心配もありません。具体的な施術内容としては、周波数の高い超音波で脂肪を破壊する機器や光によるアンチエイジング、超音波の効果で霧状になっている水を用いた施術など、医療機器を使用したものです。医療エステの施術によって手術後の経過が良くなるなど治療効果をさらに高める役割があることから、今後ますます医療エステのニーズが高まっていくことが予想されます。
